Electrical Engineering Software
PLECS® は、複雑なパワーエレクトロニクスシステムの設計/実装において、エンジニアを支援するために開発されました。 PLECS は、電力変換器の最適な回路トポロジー検証、熱マネジメントによる素子サイズ指定、概念的な制御アルゴリズムの実装化といった、 パワエレシステム構築に必須の設計手順を、効率的に推進するシミュレーションツールです。
PLECS Circuit Simulator
PLECS の回路シミュレーターは、理想化/単純化したモデルを使用し、 制御器を含めた、複雑な電気システムのシミュレーションを実行可能です。 パワーエレクトロニクスシステムは、制御器も含めた全ての要素で設計・検証される必要があり、 非線形素子、および、広範囲な時定数が混在する、複雑なモデルであっても、 完全なシステムとしてモデリング/シミュレーションするツールとして、PLECS は最適化してあります。 トップダウン設計に特化したアルゴリズムが採用されているため、 開発するシステムの、素子情報等が、十分把握できていない、 設計プロセスの初期段階から PLECS を使用することが可能です。 設計が進展し、システムの設計情報を入手した後に、 寄生効果および非線形効果等を考慮した、 より詳細な解析モデルへ変更することによって、 シミュレーションモデルの精度を向上させることも可能です。
簡単かつ直感的な操作が可能な回路図エディタを用いて、新しいシミュレーションモデルを素早く構築します。 スイッチングイベントの独自処理により、パワーエレクトロニクス回路の高速かつロバストなシミュレーションが可能です。 単純な電力変換器、または複雑な電気ドライブシステムであっても、 正確な結果を、素早く導き出す PLECS は強力なシミュレーションツールです。
PLECS には異なる2つのエディションがあります。MATLAB®/Simulink® 環境で使用する PLECS Blockset、 もしくは単独環境で使用する、PLECS Standalone のどちらかを選択して下さい。
PLECS Coder
PLECS Coder は、モデリングされた PLECS 回路から、ANSI-C 規格のCコードを自動で生成します。 これにより、システムのシミュレーションを PLECS で実行した後に、 リアルタイムシミュレーションや、組み込み制御環境で使用するCコードを生成することが可能になります。 PLECS Blockset では、コード生成機能は、Simulink Coder®と、 連携して動作しますので、Simulink Coder® が必須になります。
RT Box
RT Box は、パワエレ用アプリケーションに特化して設計されたリアルタイムシミュレータです。多数のアナログおよびデジタル入力/出力チャネルと、SoC(CPUコア搭載FPGA)により、リアルタイムでハードウェア・イン・ザ・ループ(HIL)および、ラピッド・コントロール・プロトタイピング(RCP)を実行/処理します。 RT BoxはPLECS Standalone/PLECS Blocksetと組み合わせて連動するPLECS Coderが使用可能な環境で動作します。GUIに表示されるビルドボタンをクリックすると、Cコードに変換/コンパイルされたPLECSモデルが、通信用ケーブルを介してRT Box上にアップロードされ、自動で実行処理が始まります。