降圧コンバータの周波数解析

この事例では、基本的な降圧コンバータ回路に解析ツールを適用しています。 定常解析の実行方法を確認し、降圧コンバータ回路の負荷に対する電圧ループゲインを算出します。PLECSのデモモデルには、同じ回路の開ループ制御において、制御-出力伝達関数を含めた、いくつかの小信号解析を設定した事例が格納されています。

モデル

降圧コンバータ回路は、入力直流電圧28Vを、おおよそ、直流電圧15Vへ整流する基本的なPID制御手法を使用しています。モデルの時系列シミュレーションは、簡単に実行可能ですが、この事例の主題とは異なります。

解析ツール

デモモデルには、定常・出力インピーダンス・閉ループゲイン解析が既定されています 。 小信号解析は、小信号外乱(外乱発生源)ブロックと、応答/ゲインメータブロックが配置される場所に基づき、システムの外乱応答を検出し、伝達関数が生成します。

PLECS Standaloneで解析ツールを実行するには、シミュレーションメニューの解析ツール...を選択し、 表示されるリストからオプションを指定して、解析開始をクリックして下さい。 定常解析を実行すると、負荷電圧とインダクタ電流の定常動作点がスコープに表示されます。 下図は、解析終了時に出力される、出力インピーダンス/閉ループゲインの伝達関数ボード線図を示しています。 PLECS Blocksetでは、デモファイルに配置された、各解析用ブロックをクリックして実行して下さい。

出力インピーダンス
ループゲイン
Categories: